部員10人?21世紀枠・不来方高校とは?特徴や成績は?

   

春の甲子園が始まります。その春の甲子園の21世紀枠で出場する高校に、なんと部員10人で出場する高校があるようです。ここでは、この21世紀枠の高校に関して調べてみたいと思います。

どこの高校?

今回の春の甲子園に部員10人で出場する高校は、不来方高校という高校です。不来方とかいて「こずかた」と読みます。岩手県の紫波郡にある県立高校です。

有名な出身者としては、漫画家の藤枝かおる、競艇の菊池孝平、ハンドボールの佐藤良彦(敬称略)などがいます。県立高校ですが、バレーボール部をはじめホッケー部やハンドボール部、サッカー部などで全国に出たこともあり、特にホッケーやハンドボールでは優勝経験があるなど、スポーツが盛んな高校です。

昨年の地方大会の成績は?

不来方高校は、甲子園に選ばれただけあって地方大会でもなかなかの成績を残しています。他の高校により良い戦績の高校もあったようなので、部員10人で頑張ったことが多少は選出に反映されていますが、単に物珍しさだけで選ばれた高校ではないといえます。というのも、秋の岩手県大会で決勝まで勝ち上がっているからです。

決勝では盛岡大附に0-9で負けてしまいましたが、秋の大会ではそれまでは地区予選で1回敗けた(その後敗者復活戦で勝利)以外はすべて勝利し、決勝まで勝ち上がっています。

東北地区の大会にも出場しましたが、そこでは八戸学院光星に0-2で負けています。

チームの特徴は?

もともとは極端に部員の少ない野球部ではなかったようですが、夏に3年生が10人以上引退したのち、1,2年生が合わせて10人しかいなくなってしまい、今に至っています。

10人になってからは守備練習を控えて課題であった打撃練習を徹底したようです。守備練習だと人数をかけて行わなければならず、10人だとあまり効率がよくないため、それならばいっそ打撃に専念しようという考えのようです。そのことが実を結んだのか、秋の大会では打ち勝って決勝まで上がりました。そう考えると、まさに打撃が特徴のチームです。

注目の選手は?

注目の選手はといえば、高校野球の華ともいえるエースで4番の小比類巻圭汰選手でしょうか。背番号1をつけ、昨年の地方大会ではほとんど1人で投げ抜いたようです。その前の大会では温存されて完封負けする結果に終わり、自ら投げぬくことを監督に直訴したとか。彼は主将も務めており、まさにチームの中心といえる選手です。

最後に

部員10人といえば大量に部員を抱える私立の強豪とは一線を画していますが、発想を転換して打撃練習を徹底するなど、逆に強みを生かして甲子園の切符を得たのはすごいの一言です。甲子園でどのような試合を見せてくれるのか注目したいと思います。

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