侍ジャパンの4番打者は誰?候補は筒香や中田?歴代は?

      2017/02/26

間もなくWBCが始まりますが、侍ジャパンを語るうえでよく話題になるのは4番は誰が打つのか?ということです。ここでは、今回のWBCでだれが4番を打つのか、あるいは歴代の4番打者についてみていきたいと思います。

侍ジャパンの4番打者候補は?

今のところ、侍ジャパンの4番候補として主に名前が挙がっているのはこの2人です

  • 中田翔
  • 筒香嘉智

どちらも、プロ野球ファンであれば知らない人はいないであろう選手です。まずはそれぞれの選手が去年残した成績を見てみたいと思います。

中田翔

主な成績:141試合/打率.250/HR25本/110打点/出塁率.308/長打率.431/OPS.738/

プレミア12での成績:8試合/打率.429/HR3本/15打点

前回WBCの成績:6試合/打率.286/HR0本/2打点

2016年は日本ハムの4番として1年間君臨し、打点王を獲得したのは記憶に新しいですね。プロ入り前から大阪桐蔭という名門に所属して甲子園で活躍し、ドラフトでは4球団が競合するなどスターの街道を歩んできた選手です。そういったスター性も加味しての4番ともいえます。

筒香嘉智

主な成績:133試合/打率.331/HR44本/110打点/出塁率.430/長打率.680/OPS/1.110

プレミア12での成績:8試合/打率.386/HR0本/5打点

去年は文句なしの成績を残し、DeNAのクライマックスシリーズ進出に貢献しました。HR44本/110打点はそれぞれリーグトップで、二冠王を獲得するなど侍ジャパンの4番としてふさわしい成績です。彼も横浜高校で甲子園に出場するなど、学生時代から長距離砲として期待されていた選手です。

そのほかに4番が務まりそうな選手は?

成績だけでいえば山田哲人(.304/38本/102打点)、鈴木誠也(.335/29本/95打点)坂本勇人(.334/23本/75打点)など、中田より良い成績を残している選手も多くいます。

一方で、4番というよりは1~3番タイプの選手や、去年初めて1シーズンプレーした選手など、侍ジャパンの4番という感じはあまりしない選手が多いです。後は打点(前の打者によって変わってくるので何とも言えない面もありますが・・)が上の2人よりも少なく、侍ジャパンの4番として考えるなら上の2人が上位に来るのもわからなくはありません。

4番は誰が妥当?

去年の成績を中心に、ここ何年かの成績や打者のタイプ等を加味すれば、4番として一番妥当だといえるのは筒香になるでしょう。他に高打率かつ、40本超えのHRを打てる選手は日本では今のところ山田哲人ぐらいで、彼を1~3番に置くと考えれば4番は彼しかいないでしょう。

その反面、あくまで短期決戦なので、大事になってくるのはその時に調子が良い選手を起用することです。現に、シーズン通しては日本の4番と考えると物足りない中田でも、プレミア12では打率.429/3本と十分すぎる成績です。

なので、結局のところは「その時に調子が良い選手はどちらかを見極める」ことも肝要になってくると思います。この辺はプロでも見極めるのはなかなか難しいと思うので何とも言えませんが・・。基本的に4番は筒香で問題ないと思いますが、小久保監督がどのような采配をするのか注目です。

追記)小久保監督は4番は筒香で固定を明言したようです。

歴代の4番打者

では、これまでのWBCではどのような打者が4番を打ってきたのでしょうか。

 2006年WBC

2006年のWBCで4番を打っていたのは主に松中信彦です。松中は長くダイエー/ソフトバンクの中心選手で、2004年シーズンには三冠王(これ以来三冠王は出ていません)に輝き、前年の2005年シーズンはHRと打点の二冠王に輝いています。この成績を見ると、4番なのも納得ですね。

2009年WBC

2009年のWBCは4番は村田修一、稲葉篤紀、城島健司といった面子です。もともと村田が4番だったのですが、途中で肉離れを起こして離脱してしまい、それ以降は他の選手が4番を打つことになりました。

この年は今でも最強メンバーといわれている面子を揃えた年で、イチロー等も参戦した年です。上の3人の2008年の成績を見てみると、村田は打率.328/HR46本/114打点(本塁打王)、稲葉は打率.301/20本/82打点、城島は打率.227/7本/39打点(MLB)です。

2013年WBC

2013年のWBCで4番を打っていたのは主に阿部慎之助です。阿部は2012年シーズンに捕手というポジションながら打率.340/HR27本/104打点という成績で、打率と打点の二冠に輝きました。2012年は飛ばない球が使われており、成績を落とす選手が多かったですが、その中でこのような成績を残したのは流石といえますね。

 

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